「医療機器学 8」
Aug.2019 Vol.89
438ページ今年度の事業計画から引用
「15.滅菌管理業務検討委員会」P441
- 滅菌再生処理部門の業務レベル評価ツールの開発と試験的運用
- 滅菌技師・技士に重要情報を迅速に伝えるシステムの構築
- 不適切な医療材料添付文書に関する情報集約システムの構築
- 教育ツールの開発に着手
学会としての様々な活動に、新たに加わった委員会です。
滅菌技師/技士としての皆さんの活動に深くかかわる内容ですので、期待しています。
委員会がどのような方法で活動するのか詳しいことはわかりませんが、全国の滅菌技師/技士の方々の生の声が反映されることを願っております。
現場で感じる不具合や疑問は、ただつぶやくだけでは単なる「不満」や「愚痴」でしかありません。
それらの声から問題の明確化と共有、そして解決へと繋げる行動を起こさなければなりません。
私が強く感じていることは、まず正しい方法のマニュアルがないことと、リアルタイムで新しい情報を入手する手段が少ないこと。無知なメーカーの無責任な添付文書には、怒りすら覚えます。
そして、全国どこにいても平等に均質な教育を受けられること。
それらをすべて解決してくれる重要な活動だと認識しています。
更に欲を言えば、経営者との交渉や予算の獲得戦略、スタッフの人間関係の調整など、洗浄・滅菌業務に特化した問題ではありませんが、現場の運営で必ずぶつかる大きな壁の乗り越え方も、勉強したいなと思っています。
理想を掲げるだけでは何も変わりません。
変えてゆくために必要なものすべてが欲しい。
知識や興味のない上司、事務部門、管理部門とのかかわり方に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
そういうトピックスが、あったらいいなと思います。
1つ気になることは「ガイドライン」の策定が計画されていないこと。
2020年に新しいガイドラインができるのを楽しみにしていましたが、噂では2021年に予定が延びたようです。
2020年度の事業計画に上がってくるのでしょうか。
新ガイドラインに関する取り組み状況も、ホームページ等で確認できたらいいなと思っています。